ネット・ゲームにはまってしまう子

低年齢化が進むネット・スマホ依存症
ネットゲーム,チャット等にはまり、不登校になる子どもが急増

 最近特に目立つのは、ネットゲームや動画にはまる小学生、中学生です。
 特に男子の小学校高学年に多く、自己コントロールがまだできない子どもたちは昼夜逆転してしまって、朝起きられず、学校に行くことがますますできなくなる悪循環に陥ります。   

「リアルで学校生活」をするよりも「楽」
動画やネットゲーム、チャットで昼夜逆転する子どもたち

ネットゲームでは、チャット機能もあるので、安易にネット上で他人と話ができ、それに慣れてひきこもり状態となり、リアルに学校生活をする気力もなくなってしまうという相談が、ここ数年急増しています。

無理に親御さんが取り上げようとすると、親子関係がますます悪化してしまい、口まで利かなくなってしまう例も少なくありません。反抗的になってしまいます。

ネット依存症は健康を害する
眼精疲労・肩こり・頭痛・寝不足による自律神経失調症
不規則な生活で免疫力低下 精神不安定 キレやすいなどの症状

親がスマホ・パソコンを取り上げるのは危険!
専門家・カウンセリングで相談し適切な対応をしましょう

 昼夜逆転して朝なかなか起きることができない。生活の乱れに溺れてしまっているケースが多くなっています。

親御さんが冷静になって対応し、早期に時間を決めてなどの対応を期待します。本当は子どもも「このままでいいとは思わない」とは考えています。わかっているけどやめられないのです。

 それを脱するには子どもが納得に上での指導が必要になります。子どもが納得して、先ずは生活リズムの改善していけるように協力していきましょう。

「育て方を間違えた」などと言う前に、今できることを前向きに。

 徐々に生活範囲や影響を受ける幅を広げる子どもたちにとって、不登校の原因はいろいろなものが重複しているものです。

それに、本当は学校に行きたい気持ちがあるけど学校に行かれない。友達と群れたいけれど朝になってどうも玄関から外に出ることができなくなってしまう。身体が硬直してしまう。また不登校が長引けば長引くほどなかなか学校復帰しにくくなってしまうこともあります。

無理やり学校に連れて行くのは、本人が不安を払拭できない状態では苦しさが募るばかりです。納得して登校できることが一番大切なことです。

 学校では勉強はもちろん、友達関係の立ち居振る舞いも経験で学んでいきます。不登校になってしまった子どもたちはその大切な「学び」のチャンスを失ってしまっています。

 「学校に行かないことで時が止まった状態」になっているため子どもも不安に感じているところです。

一番苦しんでいるのは子どもです。

「白か黒か」の考え方しかない子どもたち。または損か得しかない子どもたち。不登校になってしまった子どもたちは不安や心配が膨れ、現実から逃避したい気持ちになり、ゲームやネットにはまってしまう、昼夜逆転の行動は、不登校からの突破口を見出すことができない、どうすることもできない苦しさから、親御さんにわがままを言うこともあるのです。でも本当は一番苦しんでいるのは子どもなのです。

子どもたちはまだ「楽か苦」の「楽」を選ぶ性質があります。

でも「このままではいけない」とは少しは思ってはいます。しかし、そう思っていても、親御さんに言われては反抗したくなるものです。「どうせ僕なんてダメなんだ…」と自己嫌悪になりがちで、なかなか自分だけの力ではどうすることもできない長いトンネルに入ってしまっています。イソップ童話の「北風と太陽」のように、北風のような旅人のコートを吹き飛ばす強引な方法ではなく、太陽のように暖かく照らすように対応したいものです。
本来子どもたちは「自己修正力」があります。そして「向上心」「より良く生きよう」という気持ちはあるのです。それを上手に引き出してあげられたら本望です。
しかし、不登校になっている子どもたちは「自信喪失」に陥っています。そこから引き出すには「どうしたら得」なのか気づかせてあげることです。まだまだ「アイデンティティー(人格)」が発展途上。不登校で学校で友達に揉まれていないことで、「コミュニケーションの力」も、その経験による成長も停滞気味です。

不登校を克服した子どもたちは沢山います。対応と環境を変えていきましょう。

 子どもたちの明るい未来のために、「自分自身をプロデュース」していく、「イノベーション」を引き出していけるような対応と接し方、指導を是非ともしてあげたいです。

「教育」を意味する英語の“education”の語源は、ラテン語で「引き出す」という意味があります。
 適切な対応で不登校を克服した子どもたちは多数います。新しい風を吹き込むように、お子さんに、親御さんに合った適切な相談機関、支援機関を選び、子どもたちを引き出してあげましょう。