「放課後ていぼう日誌」にもラッピング列車が実際にあります。
ラッピング車両とは、車体にデザインを施すためにフィルムを車体に貼り付けたバスや鉄道車両のことで、2000年4月に当時の石原慎太郎東京都知事の発案により、東京都交通局の路線バス(都営バス)に登場した時、マスメディアを通じて「ラッピングバス」の名称が広く使われ、一般に普及しました。
2002年に東京都屋外広告条例が緩和され、鉄道車両へのラッピング広告が可能になってラッピング列車が日本の至る地域で見掛けられるようになりました。
「放課後ていぼう日誌」に出てくる海野高校のモデルは熊本県立芦北高校で、三敷駅のモデルはその最寄りの佐敷駅です。佐敷駅は肥薩おれんじ鉄道の駅で、元は九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線の一部で、2004年3月13日の九州新幹線新八代駅 - 鹿児島中央駅間開業の際に並行在来線として肥薩おれんじ鉄道へ経営移管され、第三セクター鉄道に転換された整備新幹線の並行在来線です。
肥薩おれんじ鉄道線は、熊本県八代市の八代駅から鹿児島県薩摩川内市の川内駅に至ります。
2020年7月に豪雨被害を受けた肥薩おれんじ鉄道や芦北町の復興支援事業として、芦北町の魅力を発信するために、アニメ舞台となった芦北町の美しい風景とそのキャラクターを車両全体にデザインしたラッピング列車を2020年12月19日より通常ダイヤで運行をしています。ラッピング列車運行スケジュールもネットで調べることができます。
聖地巡礼とラッピング列車は素晴らしい旅行になるかもしれません。
「放課後ていぼう日誌」
作者:小坂泰之
出版社:秋田書店
掲載誌:月刊ヤングチャンピオン烈
レーベル:ヤングチャンピオン烈コミックス
巻数:1~8巻以後発売中
アニメ:2020年4月から9月まで12話 AT-X、TOKYO-MX、BS11等