コミックケーション『東京リベンジャーズ』⑤


「日和ってる」、そんな昔の言葉が最近よく使われています。「積極的にかかわらないで傍観する。」と言う意味ですが、1970年代では「日和った」言われ連合赤軍で連続リンチ殺人事件がありました。

「東京卍リベンジャーズ」
作者 和久井健
発行 講談社
週刊少年マガジンに連載中
1~25巻発売中

 

元ネタは、東京卍會総長のマイキー(本名、佐野万次郎)の台詞です。コミック第2巻に収録されている11話で、東京卍會のメンバーのひとり、パーちんの親友が敵対グループ愛美愛主(メビウス)にひどい目にあわされ、グループ全体で愛美愛主と敵対することを決意するシーンで、総長マイキーが「愛美愛主にひよっている奴いる?」「ひよってるやついる? いねえよな?」と仲間を煽ったセリフです。

このシーンのマイキーが、「めちゃくちゃかっこいい!」とSNSで話題となったことから、若者の間でも使われるようになりました。若者の間では「日和る」=ビビる、怖気る、などの意味があるため、中学時代の不良たちを描く『東京リベンジャーズ』では「ビビってるやついる?」という受け取り方が自然かもしれません。

明日の学校や仕事に対し「怖気づいてなどいない!」と鼓舞するような動画がTikTokで人気になっていて、「JC・JK流行語大賞2021上半期ことば部門」第3位にランクイン、「2021年インスタ流行語大賞流行語部門」9位となっています。これらの賞では「お疲れサマンサ」もありました。
このセリフが登場するのは人気漫画「呪術廻戦」のコミック第1巻5話です。五条悟は、虎杖悠仁と釘崎野薔薇を呪いのいるビルに乗り込ませるのですが、その後ビルから無事生還した2人に対して「お疲れサマンサ」と言います。

 内閣府と『東京リベンジャーズ』(公式略称:東リベ)がコラボした動画(テレビCM・WEB動画)が1月7日に公開されました。4月1日に成年年齢を20歳から18歳に引き下げる内容を含んだ「民法の一部を改正する法律」が施行されることから、成年年齢引下げによる変更点の周知や消費者トラブルなどへの注意喚起を呼びかけています。
「大人になんの ひよってるやついる? いねえよなあ!?」と呼びかけながら、「大丈夫だよ お前たちなら」と新成人にエールを送ります。

東京リベンジャーズのマイキーの名言は、色々と人生の中でもグサッと来るセリフも多いです。そのなかでも「本当に大切なことは喧嘩に勝つことじゃねぇ、自分に負けないことだ」は、何かを始めて挫けそうなときに言われるとグッときます。



2022年02月01日